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記事一覧

短歌研究新人賞に落ちたやつ

いつもの。  楽園を模す           二三川練レコードの音のかすかに軋むとき地球かすめてゆく春の風カーテンを漏れる朝日よ生活という名の犬は爪あかくして太陽に干されて都市はあたたかくいつものパンを朝食とする物干し竿に染みなきシャツをかけてゆく墓に彫るべき言葉はあらず朽ちてゆく身をおもうとき裏庭に植えたおぼえのないフリージア感情を食器のように片づけて無音の飛行機をみあげてる神さびた信号の立つ十...

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生の肯定の話2

前回の最後に「続きを書くかも」と書いたので、続きというわけではないけれど同じ類いのものなので2ということになります。せっかくだから生の肯定からいこう。前回の時期はどうだったか知りませんが生きてるだけで褒めてくれるbotとか肯定ペンギンとかが流行っていて、今はもうほとんど見かけないけれど嫌いでした。「二三川くんはああいうの嫌いそう」って誰かに言われて、ありがとうございますって思った記憶があります。先日...

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短歌連作「夏の収束」

こんばんは。これは「月光」55号に出した連作です。夏は始まったばかりですが収束します。提出したのは去年の12月です。もうめちゃくちゃですね。あと少し直しました。  夏の収束          二三川練めがさめてあなたのいない浴室にあなたが洗う音がしている無音のままパンを焦がしたオーブンの赤外線へ手をさしいれる手のひらにぬくもる林檎この身にもやさしき虎は眠れるものを歩きなれた街に知らない曲がり角があって...

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詩「不死の目ざめ」

  不死の目ざめ     二三川練季節がめぐり終えた夜あまたの流星が月を横ぎってゆく村の篝火はいけにえの犬を焼いている砂まみれの井戸に水が満ちると月はわずかにかたむく村人たちの歌に聴きいるように踊り子の髪はあかく風を燃やしているふと少年たちが声をあげる雲だいや、巨大な鳥だまっ赤な鎧を着た神さまだ夜空を覆うように飛ぶあかい鱗をまとった竜が星を薙ぎはらってゆくつばさに浮いている骨が杭のように月を打つ踊...

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川野芽生「Lilith」の話

  夢と現実の狭間で~川野芽生「Lilith」評~二三川練 川野芽生の第二十九回歌壇賞受賞作「Lilith」を語ろうとすると、例えばフェミニズムや神話について学ばねばならないという思考になる。それはこの連作において「どう描くか」(神話的モチーフ)と「何を描くか」(女性という性への抑圧)とが同等の重量をもって描画されているからだ。 前回の更新で私は作品が生まれる流れについて書いた。簡単にまとめると次のようになる...

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