記事一覧

最近気になった短歌についての話

こんにちは。最近読んだ短歌で心に残ったものについて書いていこうと思います。定期的にやります。夕焼けに焦げゆく雲を裏返す箸に好しまことよし双のバオバブ/光森裕樹『山椒魚が飛んだ日』 海外旅行の連作の中の一首。まず「夕焼けに焦げ行く雲を裏返す」という壮大なイメージなんですけど、それが「箸に好しまことよし」に移った瞬間に焼肉を裏返すような景になる。ここでは肉ということで話を進めるけれど、「夕焼けに焼かれ...

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歌壇賞に落ちたやつ

こんにちは。そういうことです。  かなしいからだ水切りの回数を比べるようにふるさとのこと言いあっている川底はやさしいほどに急流で足のかたちをなぞって過ぎた書き初めにその字を選ぶ君だから夜の明かりがすこしだけ増す「なるほど」を「好き」の代わりにつぶやく日 君が夢中な人をしりたい理不尽な優しさばかり浴びている 愛より赤いオレンジジュース東雲の空に本屋はつつまれて経年劣化がはじまってゆく人として人の倫理...

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